87年生まれ、うさぎの登り坂

3児の父。時にサッカーコーチ。時に教育、福祉に携わる人。〜好きなモノ、コト。刺さったモノ、コト。伝えたいモノ、コト。〜

夢をかなえるサッカーノート

サッカーコーチとして育成年代に携わるようになって、多くのサッカーに関する本を読むようになった。その中でも、個人的に刺さった本を紹介していきたい。

 

「夢をかなえるサッカーノート」

2009年に出版された、中村俊輔「夢をかなえるサッカーノート」当時31歳だった中村俊輔が15年間でつけた11冊のサッカーノートの内容を公開している貴重な本だ。サッカーノートをつけたいけど、何を書けばいいか悩んでいるサッカーキッズ、何を振り返らせることが大事なのか悩んでいるサッカーコーチや保護者にとって、非常に参考になる内容である。

◯俊輔ノート6つの極意

①目標 毎年1〜2回、短期、中期、長期に分けて目標を設定する。

②ゲーム 試合後、攻守のプラス面、マイナス面、課題を整理しておく。

③トレーニング チームの練習メニュー、自主トレメニューを書いておく。

④メンタル 気持ちを整理し、この先どうするべきか、どうありたいか書く。

⑤イメージ 試合中有効だったシーンだけでなく、仮想シーンも描いておく。

⑥記録 自分にとっていい記事だけでなく悪い記事もスクラップしておく。

 

⑥に関しては、プロだからこその内容ではあるが、それ以外はすぐに参考にできるレベルである。

 

 

 

 

 

ノートの書き方

目標

ゲーム

レーニン

イメージ





中村俊輔の変わらない部分と、変わった部分

11冊のノートを振り返り、変わらない部分と変わった部分を俊輔自身考えている。

・変わらない部分→絶対に自分を過大評価しないこと。向上意欲。

・変わった部分→さまざまな面での感情のコントロール

日々、自分の振り返りをノートに記すことで見えてくる自分自身の姿。何に価値を置いてきたのか。どんな部分で変容したのか。これは、ノートを綴らないと深掘りできない重要な点である。

 

◯最後に

「ノートは結果に直結していないし、ノートを書いたから何かを成し遂げられた訳ではない。だけど、サッカーにのめり込んで、労力をいとわず、妥協は一切していない。大事なことは優勝したとかではなく、100%でその仕事にのめり込むことができたか。」と中村俊輔は答えている。サッカーノートを書くことが目的でない。あくまでもサッカーが上手くなるための手段である。サッカーノートを書くことで、どれだけ成長するかはやってみた人間にしかわからない。私の息子も最近になって、サッカーノートを書き始めた。中村俊輔という偉大なサッカー選手のノートを参考に息子なりに考えてはいるようだ。サッカーノートが息子にとって財産として残るものになってほしいと願うばかりである。