87年生まれ、うさぎの登り坂

3児の父。時にサッカーコーチ。時に教育、福祉に携わる人。〜好きなモノ、コト。刺さったモノ、コト。伝えたいモノ、コト。〜

第22節 湘南ベルマーレVSアビスパ福岡

13日(水)平日開催となった天皇杯ラウンド16。長崎戦にしっかり勝利を収めたアビスパ天皇杯のメンバーから完全に選手を入れ替えて挑む3連勝をかけた湘南ベルマーレ戦。勝ち点26のアビスパと勝ち点24の湘南。残留争いから抜け出すためにもお互い勝ち点3が欲しかったゲームだが、結果は0-0のスコアレスドロー

終始内容では圧倒したものの…

アビスパはいつも通り、3バックの相手に対して3バックで対応。前半の入りからプレッシャーをガンガンかけていったアビスパ。志知、柳の両WBが高い位置を取り、湘南を押し込み続ける。前半15分には中村のクロスからルキアンの惜しいヘッドがあったものの枠を外れる。

 

高い位置を取る湘南DFの裏のスペースに徹底的にロングボールを放り込み、陣地回復を図り続ける。ルキアンの調子も良く、シンプルな攻撃だが湘南にとっては嫌な攻め方をできていた。前半32分には、宮のロングフィードからボランチ前が飛び出すシーンも。シュートまでは行かなかったものの、シンプルながらも工夫も見られた。ただ、流れが良かっただけに前半のうちに先制できなかったことが悔やまれる。

 

後半もお互い、選手の入れ替えなしでスタート。51分中村のパスミスからボールを奪われたことをきっかけに、渡の相手選手に対する危険なタックルでイエロー。危ない位置でFKを与えてしまう。57分渡に代えてクルークス投入。59分クルークスのFKがポストに直撃。64分にはクルークスのクロスをルキアンがヘッドで合わせるがこれもポスト。

 

3バック時の際、クルークスの居場所がいまいち噛み合ってないような印象を持っていたが、2シャドーの位置から右サイドに開いてチャンスを作っていた。柳もそれに合わせて内側を取ることが出来ていた。柳、前嶋がWBとして高い位置を取れることで、クルークスの負担も減らせることからも、3バックでクルークスの強みが出せるようになったことは収穫である。連携がより深まればクルークスがより脅威になるだろう。

 

70分、前線からプレスをかけにいき、上手く外されてしまうがグローリがうまく対応。73分には、右サイドから上手く崩し得点チャンスを作るも、逆にカウンターを食らう。このシーンも町野に対して、グローリがしっかり対応。グローリ含め、終始CB陣は非常に安定していた。奈良の右サイドからのぬるぬるドリブルからのチャンス演出も良かった。

 

お互いに得点が生まれないまま迎えた76分。アビスパに帰ってきた男、ジョンマリ投入。82分にはフアンマ、タナタツ、前嶋の3人を投入。アウェーでも勝ち点3をもぎ取る強い意志を長谷部さんから感じる采配。

 

ジョンマリは想像以上にコンディションが良さそう。相手が勝手にぶつかってきただけなのに、ジョンマリのファールを取られてしまったシーンは流石に笑ってしまったが、強引にシュートにいったシーンは、枠を外したもののスケールのデカさを感じさせるには十分のプレーだと個人的には思った。

 

圧力を最後までかけ続けたアビスパであったが、得点を奪えず、スコアレスドローで試合を終えた。結果的には勝ち点1であったが、大雨+過密日程の中で、5戦負けなしの湘南を圧倒できたことは自信になるはず。

 

良い流れで中断期間へ

天皇杯を含め、4試合連続無失点は素晴らしいと言える。ジュビロ、京都、湘南と残留争い直接対決を2勝1分、勝ち点7を積み上げることが出来たのも合格点。ジョンマリという新戦力も加わり、重廣、太郎を放出した分、更なる新戦力も加わるだろう。そして何より、アビスパの心臓、前キャプテンの調子が上向きになっていることが何よりも大きい。E-1選手権に挑む日本代表に選出されはしなかったものの、ここ数試合の前は調子を取り戻しつつあり、昨シーズンのように、欠かせない不動の存在になってきた。長谷部アビスパが上に行くには、前の出来がかなり左右することからも非常に心強い。中断期間はしっかり休んで、次節のC大阪戦に挑んでほしい。

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